山口県の観光スポット、穴場スポット、グルメ&お土産情報を紹介しています。桜や紅葉、四季の花々等、目的別の旅もおすすめ。

本州最西端に位置し、三方を海に囲まれ自然美にあふれた山口県。
今日はどこを旅してみようかな♪

山口県の風景(萩市)

恵美須ヶ鼻造船所跡

嘉永6年(1853)のペリー来航によって対外的な危機感を感じた幕府から大船建造の要請を受け、安政3年(1856)に萩藩が建造した恵美須ヶ鼻造船所。同年にロシアの技術を用いた丙辰丸、万延元年(1860)にオランダの技術を用いた庚申丸の2隻の西洋式帆船が建造されています。

一つの造船所で異なる洋式造船技術が用いられた例は他になく、幕末に建造された造船所で唯一遺構が確認できることから、平成25年(2013)に国指定史跡、平成27年に世界遺産に登録されました。

恵美須ヶ鼻造船所跡こちらは恵美須ヶ鼻造船所跡に残されている防波堤。防波堤の上に上がることもできるけど、石段の段差が大きいので旅相棒が苦労していた。
恵美須ヶ鼻造船所跡観光ボランティア曰く、ここで記念撮影をする人が多いが、メインはそこじゃないとツッコミを入れていた(笑) なかなかユニークなガイドさんだった。
防波堤からの眺め防波堤から海の眺めは気持ちがいいね。この日は4月下旬の日曜日、釣り人が結構いた。
丙辰丸

さて、この造船所で造られた船は2隻。

こちらは萩藩最初の洋式木造帆走軍艦、丙辰丸。形式はスクーナー型で、全長約25m。安政3年(1856)に造られたので、その年の干支にちなんで丙辰丸と命名。藩の主力艦として、海軍の練習と国産貿易(大坂、長崎、江戸を往復)の任務にあたった。
庚申丸

こちらは2隻目に建造された、庚申丸。形式はバーク型で、全長約43m。こちらの名も建造された万延元年(1860)の干支にちなんでのもの。

文久3年(1863)5月に下関海峡でアメリカ船を砲撃するも、翌月に報復され撃沈。

この2隻の洋式軍艦、萩藩は財政的事情により当初は消極的だったようだけど、桂小五郎(木戸孝允)の意見により建造を決定したとのこと。ちなみに、丙辰丸のイカリや船釘などの鉄を供給したのは、同じく世界遺産に登録された、萩市の大板山たたら製鉄遺跡であることが文献調査で確認されている。
恵美須ヶ鼻造船所跡平面図発掘調査

恵美須ヶ鼻造船所跡には平面図や、発掘調査時の写真がパネル展示されている。
恵美須ヶ鼻造船所跡その恵美須ヶ鼻造船所跡を歩いてみるけど、発掘調査した場所は埋められているので、大体この辺りがそうなんだろうなという程度しか分からなかった。
恵美須ヶ鼻造船所跡ぶっちゃけ地味な名所、と思ったのが旅だったが、世界遺産に登録された後に来ていたら印象は違っていたかも?
恵美須ヶ鼻造船所跡久しぶりの旅は「萩・世界遺産カードラリー2020」で世界遺産カードを集めるため。なんと、発掘調査が行われているではないか!
発掘調査大きく見えている岩は当時の護岸跡。この日は土曜日なので発掘調査は休みだった。平日に旅して調査中の風景を見てみたいなあ。
恵美須ヶ鼻造船所跡

現在は造船所見取図に沿ってロープが張られ、どの位置に何があったのかより分かるようになっていた。世界遺産登録前に比べれば見応えは上がっていた。

だけど、やっぱり少し地味な世界遺産かな(笑)
萩・世界遺産カードラリー2020萩・世界遺産カードラリー2020で、第1期の恵美須ヶ鼻造船所跡カードをGET! 第3期まであって期間ごとに図柄が変わっていく。コンプリートするぞ!
INDEX

恵美須ヶ鼻造船所跡

旅をした日
2015年04月26日
2015年07月15日
2020年09月19日
………………………………………入館料
無料・常時公開
………………………………………駐車場
周辺に臨時駐車スペース有り
………………………………………周辺の立ち寄りスポット
萩反射炉
美萩海浜公園
萩しーまーとの河津桜(2013~)
萩しーまーとの河津桜(2020~)
………………………………………最終更新日
2025/06/11
内容追記


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